GAFA vs. 中国 世界支配は「石油」から「ビッグデータ」に大転換した
読んだ目的:現在の国際情勢を理解したい。
印象に残ったこと:
- 貧しい国が豊かになると戦争が起こり、豊かな国が貧しくなると内乱が起こる
- 平成はグローバリズムの時代
・昭和天皇の崩御、平成の御代の始まりと、ベルリンの壁の崩壊が同じ年(1989年)。91年にはソ連が崩壊。
・グローバリズムの恩恵を享受していたのは、中国をはじめとする新興国と欧米のグローバル企業や金融機関。
- 米中冷戦復活、データ覇権の世紀
・「データ」とは21世紀の「石油」
・貿易戦争の裏には「データ覇権」をめぐる争奪戦
- GAFA帝国 vs 日本
・従業員41万人 vs 国民1憶2000万人 = 1:300
・時価総額 3兆ドル+ vs GDP 4兆8700億ドル = 3:4
- 世界の覇権国・米国にとって、ドルは最大の輸出品目
・アメリカの最大の弱点は製造業の基盤そのものが消失してしまっていること。しかし、ここに日本の存在価値がある。
→最終消費地に近い地域でつくったものを集めて、地元の人間を雇用し、ローカライズされた形のインターナショナル・サプライチェーンに。(まさにトヨタがとっていた戦略)
→あるいは、日本でしかつくれないキーパーツの輸出をはかる。
6. 5G:2時間の映画を3秒でダウンロードできるように。
・1G:80年代のアナログ音声通話
・2G:90年代のデジタルパケット通信
・3G:00年代の動画、ゲームが楽しめるようになった通信規格
・4G:現在のスマホの世界
7. 中国に代わる新たな製造拠点
・インド、タイ、ベトナム、マレーシア、カンボジアが手を挙げている。
9. 中国が市場としてこれから発展しない
・14億の中国人全員が日本人と同じレベルの生活を行おうとすれば、資源が地球3個分なくてはならない。
10.中東
・スンニ派:世界のイスラム教徒の85%。サウジ、カタール、UAE、ヨルダン、エジプト、トルコ、シリアなど。
・石油の決済はドルで行われるので、米国の金融制裁=石油の禁輸を意味。
・米国がトルコ制裁として鉄鋼・アルミ関税を引き上げたことで、トルコ・リラが続落。(前年比半分近くまで下落)輸入物価が上昇。
・サウジ:日本にとって原油の最大輸入先。
・カタール:液化天然ガス(LNG)の最大輸入先。UAE、バーレーン、エジプト、サウジアラビア4カ国から2017年に断交。トルコ、イランが手をのばす。
11.米国のメディアは、明確に主義主張を打ち出している。
・FOX:共和党メディア
・CBS、ABC:民主党支持
12. 日本の真の豊かさに気づけ
・GAFAの全世界での雇用者数41万人に対し、トヨタは非正規社員を含め45万人強
(どちらの会社があることのほうが幸せでしょうか。)