Lost in Translation: An Asperger in Tokyo zashikiwarashitanのブログ

アスペルガーである自分が、座敷わらしのように自分を歓迎して大切にしてくれる数少ない人々に繁栄と幸福をもたらす存在になって、残りの人生を有効に生きるため、日々試行錯誤したことを記録するただの自分用ノート代わりの日記

断る力 勝間和代著 文春新書

よんだ目的

・人に無理に合わせているにも関わらず、誤解ばかりされ疲弊してしまう原因を分析したい。

・自分の軸を持ち、無理のないペースで、生産的な経験や交渉を行える好循環を作りたい。

 

印象に残った箇所・気づき・思ったこと

1. 頼まれたことを断らずにただただ諾々と行うということは、自分の人生の進路を行き当たりばったり、他人に委ねてしまっているということ。

2.著者も、究極の優等生と揶揄されるほど、上司から言われたことを実に素直に淡々と実行していて、問題のある人たちに随分振り回され、十二指腸潰瘍やメニエールを患ってしまったそう。

  1.  to do リスト(するべきことリスト)でなく、 NOT to do リスト(断ること、してはいけないことリスト)を作るべき。

4.こちらが断るためには、実力をつける必要がある。

5.著者は、一週間に来る様々な要望は、取材3×5日間、講演4×5日間らしいが、これを合わせて2ー3に絞り、8ー9割の仕事は断っているそう。

6.全ての人はエスパーではないのだから、言葉でコミュニケーションしない限り、わかりあえない。 指示を出された時にも、質問や疑問をたくさんきき返すことは良い(分かっていること分かっていないことの区別がついているから)。断るという選択肢を無視することは、思考停止状態。

7.最もうつ病になりやすいのは、「努力が成果に結びつくことを信じる人」&「他人に評価を委ねてしまう人」

8.成功体験がないまま、非常に限られた他者の評価に従ってしまうと、変な宗教にはまったり、人をこき使うだけの会社に就職してやりがいを感じるままに過労死寸前まで行ってしまったり、人をコントロールすることに長けた異性に捕まって縛られ、搾取されたりしてしまう。

9.著者も、マッキンゼーの面接時に、「誘われたから、たまたまチャンスがあったから」など、これまでのキャリアが流されるままであり、私の主体性が見えない、本気でマッキンゼーを受けに来ているのか、キャリアとして大丈夫か、と聞かれたそう。

10.断って,その結果、嫌われることによるマイナス点は何があるのか、冷静に考えてみる。

11.会社でハラスメントに会った時にどうすればいいか。まずは事実の把握。例えば、相手の発言の一部始終をどんどん IC レコーダーで録音する、相手の言動を逐一日時と行動パターン付きでメモする。

12. モラル・ハラスメント被害者同盟http://www.geocities.jp/moraharadoumei/

13. 「この商品サービスをぜひ、知り合いに勧めたいですか?」人から好かれる、嫌われるということを調査するマーケティング手法において、 顧客満足度を測る時の究極の質問。

14. 相手を軽蔑している感じ」「相手を嫌っている感じ」「絶対的な無関心」というサインを送らないよう、心からも努力をすることです。断る時にも、 相手への信頼と誠心誠意の代替案を出すということは、私はあなたのことをケアしています・大事にしていますということを表すための大変重要なサインなのです。

15.転職エージェントの力を借りる: 著者はアンダーセン時代から,

コーンフェリーインターナショナルの岩本香織さん,

プロノバという人材紹介会社を経営している岡島悦子さんなどのエグゼクティブリサーチの第一線で活躍している方々とよくランチなどをして情報交換しているそう。 20代の頃には、一流と言われている人たちの、年齢ごとの大まかな転職市場での年収の範囲を教えてもらい、自分もその範囲に属することができるように努力しようと、とても良いベンチマークをもらったそう。履歴書の添削もしてもらったそう。

16.キャリアドリフトという考え方。キャリアを一直線ではなく、ドリフトしながらも新しいスキルを身につけて行って、より高次のスキルに自分をあげていく概念。

17.30代後半から40代後半は仕事の完成期。(企業の中でも主軸となって活躍する人材)。30代前半までに軸を持つのが理想。35歳を過ぎた場合には、すでに定まっているはずの軸をしっかりと明文化できるようにすること。自分の責任権限範囲を決め、自分の進路を決める際に必要。

18.転職市場で、プロフェッショナルや管理職、企業経営者などの完成された人材を除き、発展途上の人材を採用する条件年齢は35歳。

19.相手への影響とは、相手の力をうまく引き出し、「協力関係」を築くこと。

20.交渉力はくせ。相手に断る力を発揮するということは交渉力と言い換えることもできる。すなわち、全ての物事において、相手の問題設定と自分の問題設定のすり合わせを行い、より高度な提案を行っていくという思考の癖